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2008年7月16日 (水)

お知らせ

楽器演奏を行う上で重要なことのひとつに、音の抑揚(強弱)があります。

今は当たり前に強弱をつけられますが、鍵盤楽器といえばチェンバロが主流
だった18世紀ごろまでは強弱をつけるのは非常に大変なことだったんです。

18世紀始めにチェンバロを改造して今のピアノの原型ができていくのですが
指のタッチで音の強弱をつけられることから、「ピアニッシモからフォルテッシ
モまで演奏できるチェンバロ」という意味で「ピアノフォルテ」と名づけられ
ました。これを略して今の「ピアノ」という呼び名になっています。

楽器の名前の元になるように音の強弱というの音楽にとって非常に重要なこと
ですのでしっかり見につけましょう!

強弱に関わる記号は色々ありますが、今回は「Piano」(ピアノ)と「Forte」(フォルテ)を
覚えましょう!

Fp

まず、弱くという意味の「Piano」(ピアノ)ですね。
この「p」を何個も重ねて強調することにより、さらに弱くしてという意味を
持たせます。また「半分の」という意味の「mezzo」が付いて「mp」と表示されて
いる場合は「p」の半分の弱さでということになりますので「p」よりもやや
強く弾きます。

「mp」メゾピアノ・・・やや弱く
「pp」ピアニッシモ・・・ごく弱く
「ppp」ピアニッシッシモ・・・できるだけ弱く

この「p」が増えるとどの位、弱く弾けばいいか?という疑問が出てくるかと
思いますが、残念ながら基準はありません。多くは作曲者の意思が込められてい
るので、曲調を考え「弱く」を意識して弾きましょう。
ちなみにこの「p」、チャイコフスキーの「悲愴」の第一楽章には「pppppp」が
出現します!これは、「絶対に限りなくピアノで弾いて」というチャイコフスキー
のメッセージなんですね。

次に強くという意味の「Forte」(フォルテ)です。
「p」と同様に「f」を重ねるとさらに強くということになり、「mezzo」をつけると
半分という意味になりますので、、、

「mf」メゾフォルテ・・・やや強く
「ff」フォルティッシモ・・・ごく強く
「fff」フォルティッシッシモ・・・できるだけ強く

イタリア語では「・・イッシモ」が最上級の表現なのですが、「fff」はそれよりも
強くということで「フォルティッシッシモ」と不思議な読みになっています。

ともあれ、この標記は「ff」は「f」よりも強く「fff」は「ff」よりも強くと相対的な
ものですので、強弱記号がある場合は、その箇所だけを見るのではなく楽譜全体をみて
強弱を考えましょう。

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【楽譜の読み方】強弱記号1を参照しているブログ:

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