新米コンサートマスター(コンマス)の峰君。「コンサートマスターとは、どうあるべきか」などと、熱心に勉強していましたね。
オーケストラは、個性あふれる芸術家達の集団。それぞれ異なった感性を持った団員たちをまとめていかなくてはならないのが、コンサートマスター。指揮者の意図を汲み取って、最高の音楽になるように団員達を引っ張っていかなくてはならないという重要な役目があるんです。
千秋の指示どおりに演奏ができるよう頑張った峰君。しかし、その演奏を聴いた千秋は「何かが違う・・・」と悩んでしまいました。自分の要求が、Sオケの一人一人が持っている純粋な個性を潰してしまっていたことに気づいたのでしょう。
結局、「今までの指示は忘れて、楽しめばいいから」と千秋。曲目は、ベートーヴェンの交響曲 第3番『英雄』。のびのびと演奏できたことが、拍手喝采につながったのかもしれません。もちろん、峰君考案の派手なポーズも決まってましたよ!
ところで、コンサートマスターって、必ず第一バイオリンの主席奏者なのですが、なぜでしょう?フルートやトランペットがコンサートマスターになることは、ないんですよね。
昔は専任の指揮者とか、コンサートマスターという職業はなかったみたいなんです。
ハイドンやモーツァルトなどが活躍した時代に、楽器の発達、音楽形式の発展などにより楽器編成がだんだん大きくなり、『出だしの合図』や『テンポをキープ』する人が必要になってきたんですね。
演奏者の誰かが手拍子したり、棒で床を叩いたりという方法もあったようですが、聴衆には耳障りです。そこで、高音部を受け持ち、目立つ存在である第一バイオリンの首席奏者が、楽団みんなをまとめ、演奏面でのリーダー的な存在になったそうです。
また、オーケストラの中でも一番人数が多いが弦楽器パート。弓の動かし方など誰かが基準にならないといけません。そうゆう意味でも、バイオリンの首席奏者がふさわしいのかもしれませんね。
ちなみに、女性の場合には、コンサートミストレス(コンミス)って呼ぶのだそうです。ということは、Aオケの清良はコンミスってことですね。
来週は、のだめオーケストラのコンサートに行く予定があるんです!その様子もレポートしたいと思います。お楽しみに~♪♪♪
<今回ご紹介した楽譜>
●交響曲 第3番 変ホ長調《英雄》 第1楽章 /Ludwig van Beethoven ( ピアノ / ソロ用 )
コメント