楽譜の読み方 Feed

2008年9月10日 (水)

 

今週は装飾記号について解説したいと思います。

 

バッハを代表するバロック音楽では頻繁にこの装飾記号というのに遭遇します。
譜面には単純に1音書かれているにも関わらず実際は細かく音を刻むこともあり
演奏者の解釈などで音使いが変わってしまう難物です。

 

まずは、その代表の「Tr」(トリル)

Tril1

音楽記号の意味は、元の音と2度上の音とを早く繰り返し弾くということなのですが
古典の音楽を演奏するときと現代の音楽を弾くときでは微妙に音使いが変わるので
注意が必要です。

Tril2

このような、実際に演奏する際に音を付加する記号は他にもあります。
ここでは後2例挙げておきます。

 

元の音から2度上の音を弾きすぐに元の音に戻る「Pra」(プラルトリラー)

20080910_01

 

実際に演奏するときは、、

20080910_02

 

その反対に2度下の音を弾きすぐに元の音に戻る「Tri」(モルデント)

20080910_03

 

同様に実際に演奏するときは、、

20080910_04

 

最近は演奏者の意図通りに演奏して欲しいということもあり、演奏者判断にゆだ
ねる表記の仕方はあまりしなくなりましたが、クラシック音楽にはよく登場し
ますので覚えておきましょう!

 

 

2008年9月 3日 (水)

お知らせ

20080903 

 

 

 

今日は(も?)反復記号についてご説明します!

 

曲の繰り返しに一番よく使うのは「リピート」や「1番カッコ」などですが、バンドスコアやオーケストラでは「bis」や「ter」、「quater」といった表記をすることがあります。

 

これはラテン語からきているのですが「bis」は「2」、「ter」は「3」ということでbisの表記で囲まれた場所は2回繰り返して演奏してください。ということになります。

 

したがって楽譜で表すと。。。

Bis

bisは2回なので演奏順はA→B→C→D→C→D→E

 

Ter

terは3回なので演奏順はA→B→C→D→C→D→C→D→E

 

Quater

quaterは4回なのでA→B→C→D→C→D→C→D→C→D→Eとなります。

 

慣れてないと見落としちゃう所なのでしっかり覚えておきましょう~

2008年8月27日 (水)

お知らせ

Shuffle_2

今回は、今まで何度泣かされてきただろうか・・・・と、思ってしまうシャッフルビートの記述についてご説明したいと思います。

 

楽譜の一番初めに、8分音符2個がイコールで4分音符と8分音符で表記されているのを見たことありますか?
ベーシストのヨッシーはいつも、「来たか・・・」と思うように、はっきり言って要注意な表記です!

 

楽譜どおりに解釈すると「2連の8分音符が4分音符と8分音符の意味ですよ」という意味で、へー、「ドードッ」って弾けばいいのかと思いがちですがここには大きな間違いが。。。。。
この表記が意味することは「ハネて弾いてください」という事になりバックビートを意識して演奏するということになります。

 

日本人に馴染み深いバックビートというと「盆踊り」!!「ドゥゥーーダァ、ドゥゥーーダァ」といったちょっとゆっくりした感じなのですがビート的にはベターーーという感じで平たい調子になります。
これは、日本人が「おはよう」の「good morning」と発音すると「ッドーニング」と発音しますが、アメリカ人は「ッドモーニン」と母音を強調したバッグビートで発音するように日本人は前にアクセント、英語圏は後ろにアクセントと文化の違いがあるのが違いのようです。

 

したがって、この表記には「文化の違い」が込められているわけで単にリズムを4分8分に変更するだけでなく、その曲を演奏する人のリズムの考え方、アクセントにも注意を向ける必要があります。「自分はこう思うでは」なかなかうまくいきませんね。。。なのでこういった曲の場合は、とにかく一緒に演奏する人のリズムをよく聞いてよりよいリズムを目指すのが一番必要になります。

 

外国の方は、「足音でどこの人かわかる」という方もいるくらい、リズムというのは体に染み付いたものなんですね~

2008年8月20日 (水)

Scan080820175952今日は、問合せでチョコチョコいただいている「オッターバ(8va)」のご説明をいたします!

ピアノのように音域の広い楽器になると楽譜も大変!
あっという間に五線の音域から超過してしまい加線のお世話になっちゃいます。
このように非常に楽譜が見にくくなった時に「オッターバ(8va)」は登場します。
この記号で指定された音符は実音より1オクターブ下の表記をします。したがって8va記号から点線で指示された範囲内の音は1オクターブ上で弾くのが正解です。
※指定が広い場合は点線で全部結ばす「sempre」(常に)表示をいたします。

このような楽譜が
T_scan080820175953

オッターバ(8va)を表記することにより

T_scan080820175954

ね、非常に視認しやすいでしょう。。

さらにオクターブが高い楽譜の場合は「15va」で表記して2オクターブ下の表記をします。
このように視認性を重視して作られている音楽記号なので、3vaとか、5vaといったオクターブ以外の標記はありません。
ピアノ曲ではちょくちょく出てきますので気をつけて弾きましょう~♪

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2008年7月31日 (木)

お知らせ

20080731_01

今回は案外見落としがちな「タイ」と「スラー」についてご説明いたします。
音符を線で結び付けているこの音楽記号。でも意味は全然違います。

見分け方は同じ高さの音をつないでいるかどうかを見てみましょう。
同じ音をつないでいる場合は「タイ」、違う音をつないでいる場合は「スラー」となります。

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2008年7月23日 (水)

お知らせ

前回はピアノ、フォルテについてご説明いたしましたが、今回は
曲のアクセントに使う強弱記号をご説明いたします。

楽譜でフォルテの前後に「s」だったり「r」だったり「z」がついた場合は要注意です。
作曲者がここは特に強く演奏して欲しい時にこのような表記をしていますので、
単なる強弱ではなく曲のアクセントとして注意しましょう。

Rin

これは共に、「記号のつけられた音を突然強いアクセントをつけて演奏する」という
ように説明されていますが「リンフォルツァンド」の「rin」には「反復、強調」の
意味があることから、「リンフォルツァンド」がついている場合には、フレーズ全体
を強く演奏するという傾向があるようです。
ともあれ、単純に強弱ではなく曲のアクセントになるよう曲調を見つつコントロール
してみましょう~♪

2008年7月16日 (水)

お知らせ

楽器演奏を行う上で重要なことのひとつに、音の抑揚(強弱)があります。

今は当たり前に強弱をつけられますが、鍵盤楽器といえばチェンバロが主流
だった18世紀ごろまでは強弱をつけるのは非常に大変なことだったんです。

18世紀始めにチェンバロを改造して今のピアノの原型ができていくのですが
指のタッチで音の強弱をつけられることから、「ピアニッシモからフォルテッシ
モまで演奏できるチェンバロ」という意味で「ピアノフォルテ」と名づけられ
ました。これを略して今の「ピアノ」という呼び名になっています。

楽器の名前の元になるように音の強弱というの音楽にとって非常に重要なこと
ですのでしっかり見につけましょう!

強弱に関わる記号は色々ありますが、今回は「Piano」(ピアノ)と「Forte」(フォルテ)を
覚えましょう!

Fp

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2008年7月 9日 (水)

 

Dcds_2

お問合せをしばしばいただく楽譜の読み方をご説明していきたいと思います。

 

今回は演奏するとき、意外に戸惑う「反復記号」のD.C.(ダ・カーポ)D.S.(ダルセーニョ)です。
一文字違うだけですが、戻る場所は全然違いますので是非注意しましょう!

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