お問合せをしばしばいただく楽譜の読み方をご説明していきたいと思います。
今回は演奏するとき、意外に戸惑う「反復記号」のD.C.(ダ・カーポ)とD.S.(ダルセーニョ)です。
一文字違うだけですが、戻る場所は全然違いますので是非注意しましょう!
読みからもわかりますようにD.C.・D.S.ともに省略して標記されています。
D.C. は 「da capo」(ダ・カーポ)
D.S. は 「dal segno」(ダルセーニョ)
この最初の「da」「dal」はともに英語のfromのような「~から」という意味を持っています。
ですので、その次の言葉が戻る場所を共にさしています。
「capo」は「先頭」という意味、「segno」は「サイン、印」という意味なので
D.C. はD.C.まで来たら曲の最初へ戻ることを示します。そして、
D.S. は「印」まで戻ることを示しています。
「印」?楽譜にはいっぱい「記号」があるのでさてどれでしょう?
昔は記号を書かず、そのままずばり「segno」と標記していましたが、近年では頭文字の「S」を
図案化した「 」(読みは当然セーニョです。)と標記するのが一般的です。
従いまして、D.S.まで来たら「」まで戻りましょう。
それでは、実際に譜面で小節の流れを確認してみましょう!
小節の最後に「D.C.」がありますので譜面の最初に戻り、終わりの意味の「Fine」で終わります。
譜面の流れ:「A-B-C-D-E-A-B-C」
今度は「D.S.」がありますので「印」の「」まで戻ります。終わりの意味の「Fine」で終わります。
譜面の流れ:「A-B-C-D-E-B-C」
譜面には色々な音楽記号がありますので、どんどん覚えていきましょう!
ヨッシーさん、解説ありがとうございます。こんなブログがあることを今になって知りました。最初から勉強し直したいと存じます。色々と教えてください。
投稿: ToyDr.わたなべ | 2019年4月 9日 (火) 21:10