今週は楽譜で「ん?」この小さな8分音符はなんだ?と疑問に持たれることの多い「前打音」についてご説明します。
この音符は装飾音楽記号なので実際の音符よりも小さな音符で記載されるのが一般的です。
「装飾記号なんだ。」といっても「親音」の前に滑り込ませる音符としてちゃんと機能しますので当然、演奏する必要があります。
実際に表記した楽譜と実際に演奏する内容を見比べてみると一目瞭然ですね。
このように、譜面に記載された音符の前に音を滑り込ませて演奏します。
この「前打音」ですが音の長さにより2種類表記方法があります。
ひとつは上の楽譜でも使用されています「長前打音」。これは「長前打音」をつけられた「親音」の半分の長さの音符が滑り込んできますよ。という意味になります。
あともうひとつは「前打音」に斜線を引いて表記する「短前打音」があります。
これは、名前の通り非常に短い音符を滑り込ませます。ソロパートの弾き始めなどで経過音を挟み込むようなときによく使用されますね。
ともあれ、演奏者や指揮者のニュアンスで微妙に長さやニュアンスが変わってくることもありますので、元曲をよく聞いてニュアンスをつかみましょう。
「長前打音」 「短前打音」
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